乳がん検診に関するご質問
Q.
マンモグラフィーと乳房超音波(エコー)はどちらを受ければいいの?

A.
マンモグラフィーは触診ではわからない初期の小さながんや僅かな石灰化を発見するのに有効です。しかし乳腺密度の高い比較的若い女性の場合、腫瘍が映りにくい場合があります。また、X線のため妊娠中の方には適しません。一方乳房エコーは超音波診断で触診では発見し辛い小さなしこりなどを発見し、その広さや状態も調べることができます。また、マンモグラフィーでは調べにくい乳腺密度の高い若い方や妊娠中の方も安心して受けられます。もっとも安心なのは検査の精度と確実性をあげるために両方を併用されることです。
Q.
乳房にしこりがあるのですが・・・

A.
乳房のしこりは何も乳がんとは限りません。良性の乳腺腫瘍や乳腺症によるしこり、あるいはのう胞といったものなど乳がんでない場合も多いものです。ただ、きちんと検査をしてみないとわからないことがありますので、自己判断でなく乳腺専門医を受診されることをお勧めします。
Q.
乳房に痛みがあるのですが・・・

A.
多くの場合はホルモンのアンバランスから乳腺症が起こっているか、乳腺炎といって細菌などによる症状です。しかし、乳がんの中にも痛みを伴うものもありますので、やはり詳しく調べてみるようにしましょう。
Q.
乳頭から分泌がありますが・・・

A.
乳頭から母乳様の分泌液がある場合は概ね心配はありません。透明の分泌液や
赤色や茶色の分泌液がある場合はできるだけ早く、専門医に相談してみてくだ
さい。薬剤性の場合やプロラクチンというホルモンの分泌亢進によることもあ
ります。また、乳頭のびらんは時にPaget病などの特殊な乳がんであることも
あります。